範宙遊泳 国内凱旋岩手公演
『幼女X』 鑑賞事業
作・演出 山本卓卓
出演 大橋一輝 埜本幸良
《バンコクシアターフェスティバル2014》で最優秀脚本賞・最優秀作品賞をダブル受賞した範宙遊泳の代表作、中国・杭州、アメリカ・ニューヨークを経て、岩手・西和賀で国内凱旋上演!
変わり続ける世界にもがきながら、それでも前へ進むために発明された「新しい演劇」が、銀河ホールにやってくる!
クアラルンプール(マレーシア)、バンコク(タイ)、杭州(中国)、NYと海外公演を重ね、国内外で高い評価を得てきた範宙遊泳『幼女X』が岩手で初上演!連続幼女強姦殺害事件が発生している2013年の東京を舞台に、日本社会の内側にある様々な分断と3.11以後の生命観を、シンプルにてらいなく演劇のフィクションに結晶化した中編。《2人の俳優》と《文字》によってドラマが展開されていく斬新な表現手法にもご注目ください!
【日時】
3月5日(日)14:30開場 15:00開演
【会場】
西和賀町文化創造館 銀河ホール
【料金】
一般1,500円 小中高生300円
【web予約フォーム】
【町内プレイガイド】
西和賀町文化創造館|サロン・ド愛|湯夢プラザ観光案内所|珈琲やまもと|丑の湯|南川商店|ろくのへ商店|猿橋商店|北村商店|憩の家 福寿荘|カフェ風(町立西和賀さわうち病院内)
【予約・お問い合わせについて】
予約は電話やファクシミリでも受け付けます。
西和賀町文化創造館までお問い合せください。
【公演主催】
西和賀町教育委員会・西和賀町
【企画協力】
ギンガク実行委員会
【企画制作】
範宙遊泳 さんかくのまど
(撮影:前澤秀登)
この作品は2013年の2月に東京の新宿眼科画廊という客席30席の小さなギャラリースペースで初演されました。
その頃の私や私の周りの人々は、2011年3月11日に発生した東日本大震災での心の傷がまだカサブタのようにごつごつしていた時期だったと思います。未だにその傷が完治したとは言えないのですが、しかしそれでも現在は前を向いて生きています。
この作品で描かれる家族の歪んだ関係、暴力、愛、絶望、希望はとても風変わりなもののように思えるかもしれません。しかしそこには私たち日本の若者の心の奥底で眠る静かな叫び声が確かに存在しています。
山本卓卓
範宙遊泳
東京を拠点に海外での公演も行う演劇集団。2007年発足。すべての脚本と演出を山本卓卓が手がける。近年は舞台上に投写した文字・写真・色・光・影などの要素と俳優を組み合わせた独自の演出と、観客の倫理観を揺さぶる強度ある脚本で、日本国内のみならずアジア諸国からも注目を集め、マレーシア、タイ、インド、中国、シンガポールで公演や共同制作も行う。『うまれてないからまだしねない』が第59回岸田國士戯曲賞最終候補ノミネート。